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落語、歌舞伎、漫才などの日本の伝統芸能と中小企業

こんにちはSACCEED CONSULTINGです。


気付いたら年末。

光陰矢の如しです。


※最初に申し上げておきますが、

今回のブログは、落語、歌舞伎、漫才、ラーメン店などの言葉が出てきます。

それらに従事されている方々などを否定しているものではありません。


さて、今年は色々な案件をやらせていただきました。

組織成長・人材育成、事業承継、BCPなど様々やらせていただきました。


「従業員の目つきが変わった」

「BCPで業務の客観視を行うことで、自社の事業の脆弱性が見えた」

など、大変うれしいお声をいただきました。


クライアントの皆様に感謝です。

業務を通じて、私自身の気づきもあり、大変充実したものでした。


そのような中、本ホームページの自己紹介ページに書かせていただいたことが重要であることを大きく感じる一年でした。


つまり下の図です。


開業当初から申し上げ、そして販売をやめたAmazonのkindle本でも書きましたが、

全てをぶった切って考えるのではなく、

自社の基礎が全てにつながるので、できる時にやらないといけないよということです。


事業承継のために、自社の定性面(アイデンティティー)を可視化しても遅いのです。

補助金のために、自社の強みの分析をしても、それだけのために行うのは無駄なのです。


一度自社の基礎をしっかりとみつめ、そこから「攻め」と「守り」に繋げていくことが肝要なのです。

そして、定期的に見直すことが大切です。

時代によって置かれている状況が変わります。

これは経営理念なども同様です。


創業したばかりだから不要

規模が小さいから不要


ではないのです。

創業したての会社は確かに難しいかもしれませんが、

規模が小さくても、自社分析のクセをつけることが必要です。




自社分析は、自社のすべてに繋がります。

当たり前だろというのであればやるべきです。

できる時にやるべきです。


あるクライアントが、このように言われたとのこと。

そろそろ事業承継を考えると伝えたところ、社長のノウハウなど、きちんと伝えてほしい。社長がいなくなっても、今の質をきちんと保ってほしい。


自社が自社であるものがなくなるということは、お客様にとってもリスクなのです。

なので現状が続くことを求められます。


大企業は違うけど、中小企業は社長=会社。

担当者との信頼関係もあるけど、どうしても社長=会社。

社長が退いたら、極論社長のクローンが後継者とならなければ、お客様を失う可能性がある。

創業者は尚更である。

個人事業主から始めれば尚感じるが、お客さんからは、会社=経営者と言う認識が強い。

社長のノウハウを掴み取り、それをベースに自分の色を出す。

そうすればより発展していく。

なので事業承継は何年も準備しないといけない。

創業したら、事業承継を考えて行動するのも言い過ぎではないと思う。

社長だけではなく、社員同士も同様。先輩のノウハウなどを後輩が承継し、そこに自分のものを乗せて発展させていく。

単に引き継ぎではなく、技術、ノウハウ、心、センスなどの引き継ぎも可能な範囲で行えると理想です。

100%は難しいけど。1%でも多く承継することを目指す。

余談ですが、そのクセをつけるため、そして仕事の可視化により、承継を一歩でも近づけるための方法として、BCPは有効なツールです。

自社の可視化、客観視はもっと大切です。


話変わって、日本の伝統芸能の話。

認識が違ってたらごめんなさい。


落語など、口伝で師匠の間を学ぶ。

歌舞伎についてはその方法を良く知りませんが、

師匠などの間を見ながら盗むものと思います。

漫才も漫才という歴代師匠が作り上げた技のベースがあり、自分たちのネタを作る。


随分と昔、テレビで、ある歌舞伎役者の方が(名前を失念いたしました)「間を魔に変える」とおっしゃっていました。


昔、吉本新喜劇に花紀京師匠という方がいらっしゃいました。

あの方の新喜劇を見ていても、その間は恐ろしい。

松竹新喜劇の藤山寛美師匠も恐ろしい。

クレイジーキャッツやドリフターズのコントで表れるの独特の音楽家としてのリズム


初代林家三平師匠や立川談志師匠の落語を聞いても、その感覚は人の持つセンスです。

なので、完全にコピーはできないです。


やすしきよし師匠のあの技術、スピードやリズム感、

中田ダイマルラケット師匠、夢路いとし喜美こいし師匠の間や技術


すぐには真似できないでしょう。


しかしながら、芸事は真似から始めるというように、師匠の技を盗んで、自分の強み、センスと合わせて、自分を創り出すという、経営革新的な考え方となるのです。


中小企業と何が関係するの?


それは、社長の営業センス、コミュニケーションスキル、金属加工業であれば加工スキルや設計センス、聴く力、そして何より、会社が会社であるアイデンティティーは、

マニュアルにしても受け継ぐことは難しく、

落語などと同様、


相対(あいたい)で教え込まないといけないところです。


もちろん、機械化するのであればその限りではないですが、

社長=会社であるのであれば、社長のクローンを創り出さないといけない。

会社の部署もそうです。

あるベテランがいなくなってしまった場合、そのノウハウなどを伝承しないといけない。

そのために、マニュアルだけでは難しいと思います。


これらを受け継がせる方法などを普段お伝えしております。

人材育成等の勉強をし、その後経営心理士で学び、双方で同じ方法が紹介されていたので、

そして私自身、経営心理士を学ぶ前に自分の後輩にやらせて実績は確認済みで、

経営心理士の勉強をした際に確信に変わったので、

間違いないと思います。


伝統芸能と中小企業の違いは、

落語などは、個人として成長し、評価されたら師匠などの名前(屋号)を受け継ぐのに対し、

中小企業の場合、会社名はずっと付いて回ります。

なので伝統芸能を極めていらっしゃる方々は、自分の技術が向上し、実績のある大きな名前となるので、クローンではない。

先代と異なることを行っても、それは「〇代目 ○○○○」として成立します。

しかし中小企業は、後継者や部下は、同じ名前の下にずっとついています。

ですので、先代と違ってはいけない。

同じように行わないと、信用の低下につながる可能性がある。

自分を出して、先代のものと合わせることで発展させるのは、実績ができてからの方が確実です。

ラーメン店がわかりやすい例かと思います。


芸能の面ではのれん分けというのは難しいと思います。

しかし中小企業はある程度社内でのれん分けのような形でノウハウやスキルなどを伝えないといけないでしょう。


そんな時、伝統芸能と同じ方法を用いる必要があるかと考えます。

デジタル技術が発展している今、私は伝承の分部はどうしてもアナログに頼らざるを得ないと感じています。


当然、技術の発展を否定しているのではないです。


できることをできる時に行うことが必要です。

下の動画は、限定公開にしていますが、2023年3月31日に公開したものです。





自社の客観視については、BCP策定も大変有効なツールです。

BCPムダという声を聴きますが、

その過程の中で非常に大切なものが見えてきます。


全てが独立しているのではなく、

私のホームページの自己紹介にも記載しているように、

全ての事象を点で考えるのではなく、線、そして面で考えることが大切です。


それでは、来年も皆様にとって良い年となりますようお祈り申し上げます。

良いお年をお迎えください。


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