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経営コンサルタント視点の映画感想文#1「スタートレック(1979:映画第1作)」

こんにちは、SACCEED CONSULTINGです!


経営コンサルタント支店の映画感想文を時々更新していこうと思います。


私の大好きな作品である、スタートレック(1979年公開)です。

スタートレックはテレビシリーズがもとであり、

よくスターウォーズと比較されます。

全く違う作品なのに。。。


スタートレックは現在も配信ではありますが、シリーズが続いている作品です。

その中で、映画版第1作、1979年に公開されたスタートレックを紹介します。


テレビシリーズで行われた5年間の深宇宙探索から帰還し、

船長だったカークは提督に昇進。

副長のスポックは故郷のバルカン星へ。


ある時、宇宙の彼方から「未知の物体(ビジャー)」が地球に向かってきました。

あらゆるものを吸収(?)し、地球に危機が訪れようとしていました。

そんな時、改修されたエンタープライズ号は、このビジャーを撃退すべく発進するのでした。


カーク提督は、エンタープライズ船長のデッカーに、「自分が指揮を執るので、副長となるよう」指示を出しました。


エンタープライズはカークが乗船していた時とシステムが大きく違うなど、ブランクのあったカークではうまく扱うことができませんでした。


さて、この作品、事業承継、事業継続計画(BCP)が大きく関わる作品だなと感じました。


まず、デッカー船長の急な降格とカークの船長就任です。

カークと5年間共に探検したクルーたちには非常に喜ばしいことであり、また未知のものの扱いに長けているので、

安心感はあったようです。


しかしながら、エンタープライズの扱いに関しては素人同然となりました。

改修されたことにより、武器システムなどの仕組みが改修前と大きく異なり、

ワームホールに入ってしまった時に小惑星を撃退しようとした際に、

武器システムの仕組みの違いから、大惨事を起こしそうな状況となりました。

そこをデッカーが補佐し、問題なく事態を収拾することができました。


まずここで、事業承継です。

突然の船長の交代により、

「引継ぎ」がうまくできていなかった。


またこれは事業継続上でも重要な部分です。


今回は提督が船長と後退したということで、厳密には事業承継とは異なりますが、

「トップが急遽変わってしまった」ことにより、

大切な船のシステムの説明などが行われず、

大惨事に陥る可能性がありました。


具体的には、小惑星を破壊するためにカークはフェイザー砲の発射を指示しましたが、

ワームホールが生じたのは、船のエンジンの不調からというところもあったようで、

エンジンを経由してフェイザーを発射する仕組みとなっている新エンタープライズでは、

フェイザーが発射されない可能性が大きかったため、

船は小惑星と衝突してしまう可能性がありました。


デッカーはフェイザーの指示を取り消し、光子魚雷の発射を命令しました。

それにより、衝突を免れました。


トップが突然変わるということは、

その時の組織、会社のシステムを熟知せず、

何か生じたときに誤った結論を導いてしまう可能性があります。


事業承継は、時間をかけて行わないといけません。

財産権のみに目が行きがちですが、

経営権についてもしっかりと目を向けないといけません。


そこには、組織をきちんと維持するということがあります。

従業員、会社の仕組み、取引先、会社のノウハウのことなど、後継者は多くを学ばないといけません。


カークはデッカーの前任者でありましたが、

今回は船のシステムに関しては新人と同様でした。

つまりシステムについて学ぶ時間がなかったのです。


会社の経営も、今日引き継いで明日からというのは非常に難しいです。

元々いた従業員の方が後継者であれば、ある程度会社のことを知っているので、

引継ぎなども比較的スムーズですが、

全くの第三者が後継者となってしまった場合はなおさらです。


またそれがBCPにもつながります。

会社のトップが代わるということは、

会社にとって実はリスクなのです。


中小企業の顔は、社長であることが多い。

社長がいるから取引先がついてきているというケースが多い可能性があります。

社長が突然いなくなったらどうなるでしょうか。


事業を継続するために、

きちんと後継者の教育などを時間をかけて行っていく必要があります。


不確実性に対する行動は、遅いと取り返しのつかないことになる可能性もあります。


今回エンタープライズ号がワームホールに入った時、

小惑星が目の前に現れるということは不確実性の中のものでした。

そのような時、

ワームホールが発生した要因等を鑑みると、

フェイザーでは船が大破していた可能性があります。

BCP上、どのような場合にフェイザーが使えないかなどを分析し、

類似の状況が生じた場合にどのように対処すべきかという行動指針を作らないといけなかったのですが、

カークは「小惑星の破壊」ということが頭に一番にあったため、「フェイザー発射」という命令を出しました。

しかしそれは大きな誤りでした。


このように、不確実性を想定し、

適切な状況、行動をとるためにもBCPの策定は必要となります。


事業承継も広義の意味で不確実性、リスクであり、事業継続のためにどのようにするか検討しておく必要があります。


先の話とするのではなく、いつ来ても良いようにしておくことが必要です。


今回のスタートレックの事例では、デッカー副長がカーク船長のサポートをしたので問題なかったのですが、

それができなかったらどうでしょうか?


それが生じてからでは大変な事態が生じてしまう可能性があります。

できる時にできることをしておくのが大切です。

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