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中野サンプラザ閉館。。。ベンチャーズと事業承継

更新日:2023年7月4日


こんにちは、SACCEED CONSULTINGです。

今日は、事業承継、人材への投資、生産性の向上についてお話します。


まず、中野サンプラザが7月2日に閉館とのこと。



前から情報は聞いていましたがね、実際そうなると寂しいですね。

なぜ寂しいか?


私の大好きなベンチャーズのライブに初めて行った場所であり、

ベンチャーズ追っかけを初めて行った場所であり、

友人たちと聞きに行った場所であり、

私が尊敬し、とても頑張っている、ある噺家さんと知り合った場所であり、

妻とライブを見に行った思い出の場所だからです。


さて、中野サンプラザについて。

ベンチャーズが日本でツアーを行う際に必ず会場にしていた場所。

初めてここで生演奏を聴いた時の衝撃。

初めてご本人たちと写真やサイン、ピックをもらった場所。

ベンチャーズの追っかけを始めた場所。

公開はできませんが、ベンチャーズの皆さんと何度も写真を撮らせていただきました。


そんな思い出の地がなくなるというのは非常に寂しいです。


ベンチャーズも、もうすでにオリジナルメンバー皆様が他界されており、

現在は新生ベンチャーズとして頑張っておられます。

今年は、プロモーターの会社が昨年度末で事業をやめたということで、残念ながら来日されません。


ベンチャーズ創生メンバーのドン・ウィルソン氏引退ツアーを最後に、

私は仕事や子供の世話などで忙しく、行けなくなりました。

そろそろ久しぶりに行ってみようかなという時に、コロナやら、プロモーター不在やらで、

いつ行けるか。


それは置いておきまして。


ちなみに私はジェリー・マギー寄りです。

ノーキー・エドワーズも好きなので、ジェリー派、ノーキー派という書き方ではなく、「寄り」とさせていただきます。

初めてジェリーさんと写真を撮らせていただいた時の緊張と足の震えは思い出です。

お土産をステージに渡しに行き「いつもありがとう」と言ってくれたり、

冬のライブで、入り待ちの際に一緒に写真を撮らせていただき、その直後のステージで私を見つけ、指をさしてスマイルをくれました。

ジェリーさんは、私のヒーローです。


さて、新生ベンチャーズについて。

ドラムは、三代目?ドラマーのメル・テイラー氏のご子息である、リオン・テイラー氏


リードは、ボブ・ボーグル氏引退後にベースを担当、1980年代からベンチャーズと一緒に活動していた、ボブ・スポルディング氏。


リズムギターは、ボブ・スポルディング氏のご子息のイアン・スポルディング氏


ベースギターは、ルーク・グリフィン氏。


残念ながらイアン氏、そしてルーク氏の演奏を生で見たことはありません。


アメリカのライブ映像など拝見すると、

テケテケが物足らなかったり、これまでのリードの演奏と違うので違和感あったり。


往年のベンチャーズとは何かが違うのです。


当然これまでもノーキーからジェリーに変わった時に違和感を覚えたというファンの方もいらっしゃるでしょう。


ボブ・スポルディング氏は非常に独特の色付けをされていて、歴代リードの方と異なるメロディーを演奏されます。


正直申しますと、ベンチャーズなのかな?

となってしまう感じも否めないです。



ボブ・スポルディング氏の演奏(特に氏作曲のブルー・ドーンは名曲と思う)は、レコードの再現のような演奏であり、ベンチャーズの承継がうまくできるかなと感じていました。


しかしベンチャーズらしさの演奏を越え、ご自身の新たな解釈で新しいメロディーに変化させており、違和感を覚えてしまいました。


私は正直申して、ベンチャーズの承継は失敗したのかなと思っていました。

しかしながら、その解釈は誤っていました。

むしろ承継はうまく行き、発展させていたのだと。


ここからしばらく、ベンチャーズから少し離れ、事業承継等の話になります。

その後、またベンチャーズに戻ります。


企業の事業承継。

これは早くから取り掛かっていて遅いことは無いです。

社長引退の10年前に始めても、もしかしたら遅いのかもしれないです。


株式のこと、贈与または相続の事に目が行ってしまうところですが、

一番最初に考えないといけないことは「後継者を探すこと、後継者を育てること」です。


私個人の意見として、

中小企業の顔は「社長」です。

しかも「創業」社長です。


「創業社長=会社」という図式が、無意識のうちに、取引先にできています。

大企業となると、その図式は当てはまらないと思いますが、

中小企業は創業当初からの取引先などが多く、また営業も社長がやっているところがあるため、創業社長=会社というものが取引先の意識の深層部に100%ではないけれど、大きな割合であると思います。


事業承継時に、後継者が決まったら取引先に説明などと事業承継の本などに書かれていますが、その意図としては、単なる後継者の紹介ではなく、「後継者でも同じ会社だ」ということをきちんとアピールすることにあるのだと思います。


当たり前じゃないかと思うかもしれませんが、色々な社長とお話をしている中で、そこを理解している企業って少ないと感じます。


社長という人格と、会社という人格は全く別ですが、

同じ人として認識されがちであり、特に創業当初からのお付き合いのある会社はそのように思ってしまうところがあると思います。

(担当者間では当然異なりますが)


経営者が明日から急に変わり、これまでと違う経営スタイルで経営を始めた場合、

取引先は納得するでしょうか?


会社の顔が変わり、方針が変わり、それにより商品・サービスの質の低下が起こったらどうしますか?


会社の基礎部分、創業時の経営理念、企業が持つ強み、従業員の方々が持つ強みなどをきちんと理解し、「創業社長のマインド、ノウハウ、技術=二代目のマインド、ノウハウ、技術」になれば良いのですが。

社長が変わった瞬間に取引先が離れてしまうということも、当然に起こりえることです。

しかしながら、マインド、ノウハウ、技術などが全く同じになるということは不可能。

その人の持つ感性なども関わってくるので。


100%の伝承は最初から諦めてもいいかもしれませんが、

50%でも60%でも、少しでも多くを伝えることをやめてはいけないと思います。


後継者の方の方針の違いは、対外だけではなく、対内にも影響を与えます。

これまでと大きく方針が異なると、従業員は困ります。


ですので、会社としてこれまでの歴史や強みなど、会社の定性面の基礎部分をある程度は伝えないといけません。


つまり、継ぎ足し継ぎ足しの秘伝のタレのように。


そして、今までの良さを残しながら、後継者は少しづつ自分の良さを出していくと自然な形になっていきます。


なので早くから後継者の教育すること、従業員の教育など、人材への投資というのが大切になります。

人材への投資を行い、人材のスキルアップが果たせれば、生産性は向上します。


個人的に、新たな機械導入だけが生産性向上の方法とは思いません。

時間がかかりますが、それらを扱う人の教育も大切だと思います。

どれだけ設備導入で便利になっても、

導入当初はそうでなくても、いつの間にか空いた時間をだらだらし始めても仕方ないし、

「その業務」の生産性が上がっても、「他の業務」の生産性も良くするために考えないといけない。

そのためには、能力等の差はあれど、人間のスキルアップも並行してやることが大切だと考えています。


なので、事業承継、人材育成・組織成長、BCPなどをそれぞれで考えるのではなく、一つに繋がっているんだという認識で挑まないといけないのかなと感じます。


(BCPは業務の棚卸をするので、不要な業務などを洗い出し、生産性向上に寄与します。)


もっと加えて言うと、攻めの戦略も一つに繋がっていると考えなければいけません。




さて、ベンチャーズに戻りますが、

当初ベンチャーズの承継は失敗かと思いましたが、

実はすごくうまく行っていたのだと気づきました。


ボブ・スポルディングのレコード再現のようなリードを何年もファンに聴かせ、

ベンチャーズらしさをきちんと「発揮できる」ということを証明し、

既存のファンを納得させ、

ご自身がリードになった後に、きちんと新しい世代向けの演奏をする。


基礎をきちんと持ち、自分らしさを出すことで、ファンを離さなかったのだと感じます。

また、一番のベンチャーズらしさであり、ある意味アイデンティティである、ベンチャーズならではの「一体感」。

言葉で表せないものですが。

これをきちんと踏襲し、会場、そしてバンドメンバー全員が一つになる。


ファンの方々がご当地ベンチャーズを名乗り、演奏されていますが、

ベンチャーズ本体ほどの一体感は見られないように感じます。

(どのコピーバンドの皆様も、演奏はとても素晴らしいです。)


私もジェリー氏の真似して弾きますが、その一体感的な雰囲気は出せないです。


新生ベンチャーズは、それをしっかりと承継しています。


なので新生ベンチャーズは、日本だけでなく、本国のライブも増加し、

承継だけでなく、発展もさせ、新規顧客を取り込んだのかなと感じます。


長くなりましたが、このように感じました。



ベンチャーズライブで知り合った噺家さんについて。

勝手にお名前出していいのかわからないので、

噺家さんについては、大変申し訳ないことに、最初は噺家の方と知らなかったです。

初めてベンチャーズの入り待ち(出待ちだったかな?)をしていたら、周りは私よりも年配の方ばかりで。

どうしたもんかなーと思っていた時に、同年代の方がいらして、

話をさせていただき、未だにたまに連絡をいただいています。

こっそりYouTubeを拝見したりなどしていました。

一度舞台を拝見させていただき、落語というものの深さ、

そして私と違う世界で頑張っていらっしゃる姿を見て、とても嬉しく、感激いたしました。

その日いただいたサインは未だに宝物です。

独立する時も激励をいただきました。


何年もLINEでしかやり取りできていません。

もっとお客様にたくさんお声がけいただけるようになり、

胸を張って会えるようがんばりたいです。

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